子どもシェルター全国ネットワーク会議in札幌

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去年は11月1日、2日の両日にわたってNPO法人レラピリカ(アイヌ語で「美しい風」という意味だそうです。)を設立し、子どもシェルターのんの(アイヌ語で「花」という意味だそうです。)を運営しておられる札幌で子どもシェルター全国ネットワーク会議が開催されました。この会議は毎年1回、シェルターを運営している法人や子どもシェルター設立準備中の団体が集まって、子どもシェルターを安定的に運営するための議論や各シェルターが抱える問題点、設立中の団体の疑問などを話し合う場となっています。
去年は、福岡のシェルターが運営費用の問題から一旦閉鎖せざるを得ない状況となりました。幸いにして和歌山ではそのような憂き目には遭ってはいないものの、運営のための資金を安定して確保する必要は全シェルターに共通する重要な問題です。子どもシェルターでは、それぞれ大変な課題を持った子どもたちが入居することも多く、その一人一人を大切にするためには、子どもたちを同時に受け入れられない事態も発生します。このような事態はシェルター運営上想定される事態ですが、このような際には公費からの運営費が削減されてしまうことにつながり、場合によっては福岡のように閉鎖せざるを得ないことにもなりかねません。そして、閉鎖をしている間、本来受け入れるべき子どもたちの居場所はなくなってしまいます。この点は制度を改善する必要があるところです。
去年の会議には12月1日からシェルター開設予定であった新潟(子どもセンターぽると)と千葉(子どもセンター帆希)(シェルターの名称ははるつげ荘です。)のほか、沖縄、熊本、大分、高知、大阪、福島など今後、シェルター開設を目指す地域からの参加もあり、前回にもまして多くの方々が参加されました。
今後、各都道府県に少なくとも1つのシェルターが開設されるよう、全国に子どもシェルター設置の波をゆきわたらせていきたいですね。

第14回 和歌浦ベイマラソンwithジャズ

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「平成26年10月26日、去年に引き続き、るーもの運営委員らが、第14回和歌浦ベイマラソンwithジャズに出場しました。
今年は、普段マラソンとは縁遠いメンバーの協力も得て、5kmの種目に2チームエントリーし、背中に大きく子どもセンターるーものロゴが描かれた「るーもTシャツ」を着て、一生懸命走りました。
その中でも、理事の伊藤あすみ弁護士は、2位(女子・5km・高校生から39歳の部)に入賞する快挙を成し遂げ、表彰台に登壇し、るーものことを存分にアピールしてくれました。
走っている最中は自分との闘いですが、みんなで一緒に走り、完走してみると、達成感があってすごく気持ちがいいものです。来年も出場メンバーを募集しますので、マラソンに自信のある方はもちろん、日頃の運動不足を解消したいなと思っている方がおられましたら、是非一緒に走りましょう!」

平成26年度 第1期ボランティア養成講座開催のご案内

虐待等により家庭に居場所がない子どもたちのための「子どもシェルター」(女子専用)アットホームな環境の子どもたちに寄り添ってくださる方を募集しています。

「平成26年度 第1期ボランティア養成講座申込書」

多数の方にご参加いただき、ありがとうございました。

ご支援ありがとうございます(助成金、寄付金の報告)

たくさんの助成決定をいただき、心より感謝申し上げます。助成金は、以下のとおり活用させていただいております。

○ 近畿労働金庫様/ボランティア養成講座開催
○ 日本メイスン財団様/シェルター開所に当たっての物品購入
○ 和遊協社会福祉事業協力会様/シェルターのセキュリティ設置
○ 和歌山県共同募金会様、関西遊技機商業協同組合様/子ども向け広報カード作成、広報活動費
○ 国際ソロプチミスト和歌山紀ノ川様
○ 菱岡工業株式会社様
○ コストコホールセールジャパン(株)様
○ 和歌山県民生委員児童委員協議会様
○ 和歌山東南ロータリークラブ様

また、多くの団体や個人の方々から金銭や物品のご寄付もいただいており、本当にありがたく思っております。子どもたちへの支援のために大切に使わせていただいています。
今後とも、皆様の温かいご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

子どもシェルターるーも開設記念シンポジウム

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【第1部】

カリヨン子どもセンター理事長の坪井節子弁護士に「子どもシェルターの現状と課題」と題して、ご講演をいただきました。坪井先生の魂のこもったお話は大変心に響きました。観客の中には、涙を流しながら聴く人の姿もみられました。
「なにもできなくても、子ども達の傍にいて一緒に悩んで過ごすということはできる。」これが坪井先生の子どもに向き合う基本的なスタンスです。
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【第2部】

桐蔭高校演劇部による創作演劇「しあわせのうた」が上演されました。
素敵な演劇と桐蔭高校のみなさんの眩しいほどの笑顔に、会場全体が何ともいえない温かい雰囲気に包まれました。
この日のために、子どもシェルターのことを勉強し、たくさん練習してきた桐蔭高校のみなさんには、感謝の気持ちでいっぱいです。また、機会があれば一緒に何かしたいと思うとともに、さらなる輝きを期待しています。

【第3部】

和歌山県福祉保健部福祉保健政策局障害福祉課長の宮腰奏子氏が、「児童福祉を取り巻く現状と課題~子どもシェルターに着目して~」と題して、児童虐待や社会的養護に関する問題に関して、大変分かりやすく講演していただきました。データを緻密に分析された上で、的確に課題と現状について指摘するとともに、今後の展望についてお話ししていただき、大変有意義な講演でした。
最後に、「業務・分野の垣根を越え、地域の子どもを支えるという観点からの協働を推進し、様々な資源を巻き込んでいく取り組みを今後とも進めて欲しい」として、るーもへの期待とエールをいただきました。

子どもと同じ目線に立って、寄り添うことの大切さを改めて実感しました。