子どもシェルター全国ネットワーク会議in札幌

sapporo

去年は11月1日、2日の両日にわたってNPO法人レラピリカ(アイヌ語で「美しい風」という意味だそうです。)を設立し、子どもシェルターのんの(アイヌ語で「花」という意味だそうです。)を運営しておられる札幌で子どもシェルター全国ネットワーク会議が開催されました。この会議は毎年1回、シェルターを運営している法人や子どもシェルター設立準備中の団体が集まって、子どもシェルターを安定的に運営するための議論や各シェルターが抱える問題点、設立中の団体の疑問などを話し合う場となっています。
去年は、福岡のシェルターが運営費用の問題から一旦閉鎖せざるを得ない状況となりました。幸いにして和歌山ではそのような憂き目には遭ってはいないものの、運営のための資金を安定して確保する必要は全シェルターに共通する重要な問題です。子どもシェルターでは、それぞれ大変な課題を持った子どもたちが入居することも多く、その一人一人を大切にするためには、子どもたちを同時に受け入れられない事態も発生します。このような事態はシェルター運営上想定される事態ですが、このような際には公費からの運営費が削減されてしまうことにつながり、場合によっては福岡のように閉鎖せざるを得ないことにもなりかねません。そして、閉鎖をしている間、本来受け入れるべき子どもたちの居場所はなくなってしまいます。この点は制度を改善する必要があるところです。
去年の会議には12月1日からシェルター開設予定であった新潟(子どもセンターぽると)と千葉(子どもセンター帆希)(シェルターの名称ははるつげ荘です。)のほか、沖縄、熊本、大分、高知、大阪、福島など今後、シェルター開設を目指す地域からの参加もあり、前回にもまして多くの方々が参加されました。
今後、各都道府県に少なくとも1つのシェルターが開設されるよう、全国に子どもシェルター設置の波をゆきわたらせていきたいですね。