子どもセンター るーもとは
「子どもセンターるーも」は、虐待その他の理由により居場所を失った子どもに安心して暮らせる場所を提供し、常に子どもを主人公にして寄り添い、子どもの生きる力を回復させることを目的としています。
子どもセンターるーも 名前の由来
「るーも」とは、エスペラント語で「光」、「輝き」を意味します。
子どもは、本来、照らす光であり、輝く存在であるという意味がこめられています。
また、エスペラント語は国際共通語であり、日本だけでなく世界中の子どもを救いたいという想いもこめられています。
事業内容
1 趣旨
子どもは、本来、親とともに生活し(子どもの権利条約9条1項)、親のもとで養育される権利を有しています(同7条1項、18条1項)。ところが、近年、子どもが虐待される例が後を絶たなくなってきました。家庭に居場所がない子どもが増加してきたのです。
家庭に居場所がない子どもは、児童相談所で一時的に保護され、里親や児童養護施設等で日常生活を送ることになります。
ところが、
①児童福祉法が対象としているう「児童」は18歳未満であるため、18歳以上20歳未満の子どもが一時的に避難する場所がありません。
②18歳未満の子どもであっても、児童相談所の一時保護所や児童養護施等では、集団での生活をやむなくされるなど、その子どもの特性に適した環境を十分に提供できているとは限りません。
また、
③子どもが非行に及んだ場合、社会で立ち直りが可能であるにもかかわらず、家族が受け入れを拒否したために、少年院に送られてしまう子どももいます。
このような居場所のない子どもは、総じて自尊心が低く、まずは子どもに寄り添い「ひとりぼっちじゃないよ。」というメッセージを送ることにより、その自尊心を回復させる必要があります。
そこで、私たちは、このような居場所のない子どもに、まずは安心して暮らせる場所を提供し、関係者が常に子どもを主人公にして寄り添い、子どもの自尊心を回復させる活動を行います。
それとともに、子どもの居場所を見つけるため、子どもの次の行き先を探します。
私たちは、子どもの最善の利益を実現するため、子どもの選択を尊重しながら、子どもと一緒に歩んで行こうと決めました。
常に子どもを真ん中にして子どもの声に耳を傾け、子どもの人間としての尊厳の回復を目指して、特定非営利活動法人子どもセンターるーもを設立します。
2 申請に至るまでの経過
このような目的を持って、平成24年3月ころから弁護士有志による準備が始まり、全国7箇所に開所された子どもシェルターを見学しました。
そして、平成24年(2012年)8月17日には、和歌山弁護士会にて、社会福祉法人カリヨン子どもセンターの理事長である坪井節子弁護士及び特定非営利活動法人子どもセンターパオの理事長である多田元弁護士をお招きして、子どもシェルター講習会を開催しました。この講演会終了後、子どもに関わる関係機関の参加者とともに子どもシェルターについて話し合いが行われ、平成24年(2012年)10月11日、子どもシェルター設立準備会を立ち上げました。
この設立準備会は、日頃から子どもの人権問題に取り組む弁護士はもちろんのこと、和歌山県・和歌山市の職員、福祉・医療・教育に携わる人、子どもの自立を考えサポートする人など、子どもの権利を第一に考える人たちによって構成されています。
その後、設立準備会の全体会とテーマごとのプロジェクトチームによる検討会を重ね、特定非営利活動法人の設立、会員の募集、関係機関への支援要請、物件の検討、子どもシェルターの運営等のさまざまな問題について協議しました。
このたび、平成24年(2012年)12月19日、特定非営利活動法人子どもセンターるーもの設立総会を開催し、平成25年(2013年)3月23日、特定非営利活動法人子どもセンターるーもの設立記念シンポジウムの開催をしました。
メンバー紹介
理事長 | 中川 利彦 |
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副理事長 | 田中 和子 |
理事 | 土井 智也 |
川口 充紀 | |
伊藤 あすみ | |
永井 眞理子 | |
衣斐 哲臣 | |
南 紀子 | |
桑原 義登 | 監事 | 金原 徹雄 |
和中 修二 |